36.8℃の微熱。

 
けれど、これでお店の中で待たせてもらうという当初の予定が崩れたのは言うまでもなく。

悩んだ末に、勝手に軒下で待たせてもらうことにした。


今のあたしは、カッパを着てフードをかぶって傘を差すという、トトロに出てくるメイちゃんみたいな格好をしている。

端から見たらヘンテコりんだとは思うけど、この際、そんなの気にしちゃいられないのだ。

肝心なのは濡れる範囲をできるだけ少なくすること、それのみ。


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For. 俺様魔王
Sub. とりあえず…。


細田さんのお店で
しばらく待ってみます。
起きたら連絡ください。
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先生にそんな短いメールを送り、あたしは携帯を鞄に戻した。

雨足はますます強まっていく。

通りを歩く人の姿もない。

それでもやっぱり、あたしにとってこの約束はすごく大事だから。


「待つっきゃないっしょ!」


さっき買った2本目の傘をきつく握りしめ、そう気合いを入れた。

・・・・ここがバス停じゃないのが、少し雰囲気に欠けるけど。