とは思ったけれど・・・・。
あたしが口ごもると、すぐにピンときたらしい先生。
「はっは〜ん、あのガキをフるつもりでしょ。2人ともバカだからお似合いだと思ってたのにな〜」
なんて言って目を細めておいしそうにタバコをふかし、缶コーヒーもこれまたおいしそうにすする。
先生がそんなあからさまな態度を取るものだから、あたしは・・・・。
「そうですけど、何か?」
と、ついツンケンしてしまう。
てか先生、アナタその顔“人の不幸は蜜の味”って顔ですよ。
表現はおかしいだろうけど、そう見えるから余計に腹が立つ。
人の気も知らないで、と。
「べっつにぃ〜。江田ちゃんが決めたことだもん、好きにしたらいいんじゃないのぉ〜?」
「なによ、それ。先生とあたしの仲じゃないですか、もう少し真剣に向き合ってくださいよ!」
「そんな義理、俺にはないね」
「むぅ・・・・」
なによ、こっちは自作の問題用紙まで作ったのに薄情な!・・・・あ、いや、それは違うか。
でも!
参考にならないじゃないか。


