36.8℃の微熱。

 
とは思ったけれど・・・・。

あたしが口ごもると、すぐにピンときたらしい先生。


「はっは〜ん、あのガキをフるつもりでしょ。2人ともバカだからお似合いだと思ってたのにな〜」


なんて言って目を細めておいしそうにタバコをふかし、缶コーヒーもこれまたおいしそうにすする。

先生がそんなあからさまな態度を取るものだから、あたしは・・・・。


「そうですけど、何か?」


と、ついツンケンしてしまう。

てか先生、アナタその顔“人の不幸は蜜の味”って顔ですよ。

表現はおかしいだろうけど、そう見えるから余計に腹が立つ。

人の気も知らないで、と。


「べっつにぃ〜。江田ちゃんが決めたことだもん、好きにしたらいいんじゃないのぉ〜?」

「なによ、それ。先生とあたしの仲じゃないですか、もう少し真剣に向き合ってくださいよ!」

「そんな義理、俺にはないね」

「むぅ・・・・」


なによ、こっちは自作の問題用紙まで作ったのに薄情な!・・・・あ、いや、それは違うか。

でも!

参考にならないじゃないか。