36.8℃の微熱。

 
だって。

マックの制服を着て帰るなんて、やっぱり恥ずかしいじゃない。

駅までも歩くし、電車にも乗らないとならないし、電車を降りたあとだって家までの道のりがある。

それに、制服を借りたら返しに行かなきゃならないじゃん・・・・。


「いいんですよ〜。早く処置してもらったおかげでシミにならなくて済みそうですし。かく恥は少ないほうがいいですから!」

「はぁ、そうですかぁ・・・・」


その気持ちを代弁してくれたのは薄情この上ないユカ様だった。

いろいろと言ってやりたいことはあるけどまさにその通りで、あたしは悔しさを噛み殺しながらユカ様の隣でコクンと頷いた。

それを見ると、マクドガールも納得したようで頷いて。


「んじゃ、お騒がせしました〜」

「すみませんでした・・・・」


そうして、あたしたちは早々にマックをあとにすることになった。


「いえ、あの・・・・お気をつけて!あれ、なんか違う。またのご来店を!これも変。えっと、えっと、夏風邪は長引きますからーっ!!」

「ぎゃはははっ!! ウケる〜!!」