だって。
マックの制服を着て帰るなんて、やっぱり恥ずかしいじゃない。
駅までも歩くし、電車にも乗らないとならないし、電車を降りたあとだって家までの道のりがある。
それに、制服を借りたら返しに行かなきゃならないじゃん・・・・。
「いいんですよ〜。早く処置してもらったおかげでシミにならなくて済みそうですし。かく恥は少ないほうがいいですから!」
「はぁ、そうですかぁ・・・・」
その気持ちを代弁してくれたのは薄情この上ないユカ様だった。
いろいろと言ってやりたいことはあるけどまさにその通りで、あたしは悔しさを噛み殺しながらユカ様の隣でコクンと頷いた。
それを見ると、マクドガールも納得したようで頷いて。
「んじゃ、お騒がせしました〜」
「すみませんでした・・・・」
そうして、あたしたちは早々にマックをあとにすることになった。
「いえ、あの・・・・お気をつけて!あれ、なんか違う。またのご来店を!これも変。えっと、えっと、夏風邪は長引きますからーっ!!」
「ぎゃはははっ!! ウケる〜!!」


