36.8℃の微熱。

 
「だだだ大丈夫ですかお客様!?」


事態を察知し、すぐに駆けつけてくれたマクドガール。

ユカ様は薄情にも笑い転げ、あたしは放心状態の中、彼女は何度も「すみませんっ!」と言いながら惨劇の後片付けをしてくれた。

彼女があまりもに必死で謝るものだから、ユカ様はさらに爆笑。


「店員さん、ププッ・・・・のせいじゃないですよ。この子の不注意、ププッ、ですから。・・・・ダメだ、我慢できない!プクククーッ!!」


と言って笑っていた。

ていうかユカ様、我慢できないとはよく言えたものよね、する前から大爆笑だったじゃないですか。

しかも、しゃべりながらちょいちょい吹き出すし・・・・。最悪だ。


「お客様のお召し物、本当にそのままで大丈夫ですか? 着替えるといっても店の制服しかご用意できませんが、それでも少しは・・・・その〜、マシになるかと。はい」


いたたまれなくなって逃げるようにして店を出るとき、外までついてきて申し訳なさそうにそう言ってくれたマクドガール。

彼女の心遣いには本当に感謝だけど、あたしは力なく首を振った。