それからのホームルームも始業式も午後の通常授業も、あたしは王子と一言も話さずに終わり。

ギクシャクしたまま、新学期1日目は放課後を迎えた。


ユカ様は再三、王子に話しかけようとしていたけど、そのたびに王子は席を立ってほかの友だちのところへ行ってしまい・・・・。

王子は、あたしはユカ様にはなんでも話していると考えているようで、ユカ様のことも避けていた。

・・・・うん、大当たりだよ。





放課後のマック。

今日は先生の授業がないため、ユカ様と今後について作戦会議をすることになったのだけど。

新発売のハンバーガーを一気に平らげると、ユカ様が怒り狂う。


「あたしのことまで避けるとは何事だ、あんのバカ浅野めっ!レディファーストだっていうのがなんで分かんないのよ!」

「いやいやユカ様、ちょっと意味違うくない? 急にはさぁ・・・・」

「でもそれじゃあ、いつまで経っても解決しないよ!あんこちゃんのことは浅野君が悪い!それに、茜ちゃんだって心置きなく先生に恋できないでしょ?」

「それは・・・・そうだけど」