36.8℃の微熱。

 
探すのが嫌になって、細田さんのお店でラーメン、とか。

メールにも書いてあったし、その可能性だって・・・・。

いったんそう思ってしまうと、また涙が込み上げてくる。


「ごめん、あんこぉー!先生が探してなかったらあたしのせいだ!せっかく黒丸まで出してもらってるのにぃ〜・・・・ううっー」


後悔したって遅いけど。

暗くなってきたし、どれだけ探してもあんこは見つからないし、頼みの綱の先生はラーメンを食べているかもしれないし。

・・・・というか、こんなぐっちゃぐちゃの心理状態じゃ先生に対してひどいことばかり考えついて。


「みんなごめんー!ごめんよ〜」


涙でにじむ一番星に向かって、声を張り上げて泣いてしまった。

ホント、あたしってひどいヤツ。

これじゃあ、王子のことをとやかく言えないじゃないか。



と、そのとき───・・。



「江田ちゃん!」

「わんっ、わんっ!」


先生とあんこの声が、あたしの耳に同時に飛び込んできた。

急いで涙を拭って、2人の姿をこの目で確かめる。