36.8℃の微熱。

 
そうして、ようやくあんこを探す旅に出たあたしだったけど・・・・。


フガフガ、フガフガ!

ドスン、ドスン!


鼻息は変なことになっているし、その足取りはゴジラ並み。

自分で地震を起こせるんじゃないかと思うほど、あたしは地面を揺らしながら歩いている。

心配してくれたんだか、そうじゃないんだか・・・・全くもって理解不能な先生のせいで、あたしの心は大いに乱れていた。


でも、探さないと。

それまでブンブン振り回していたあんこのリードを見て我に返る。


「あんこぉ〜!」


家と家のとの狭い隙間を、あんこの名前を呼びながら探す。

おデブ気味なくせに狭いところがなぜか好きみたいで、何度かソファーの下に入ったまま身動きが取れなくなっていた。

だから、生け垣の下とか、ブロック塀が壊れているところとか。

あんこが入りそうなところ、抜けられなくなりそうなところを見つけては、あたしもハマりそうになりながら探した。

けれど発見できず・・・・。


今度は、あんこと交流がある犬仲間の家をのぞくことに。