そうして、ようやくあんこを探す旅に出たあたしだったけど・・・・。
フガフガ、フガフガ!
ドスン、ドスン!
鼻息は変なことになっているし、その足取りはゴジラ並み。
自分で地震を起こせるんじゃないかと思うほど、あたしは地面を揺らしながら歩いている。
心配してくれたんだか、そうじゃないんだか・・・・全くもって理解不能な先生のせいで、あたしの心は大いに乱れていた。
でも、探さないと。
それまでブンブン振り回していたあんこのリードを見て我に返る。
「あんこぉ〜!」
家と家のとの狭い隙間を、あんこの名前を呼びながら探す。
おデブ気味なくせに狭いところがなぜか好きみたいで、何度かソファーの下に入ったまま身動きが取れなくなっていた。
だから、生け垣の下とか、ブロック塀が壊れているところとか。
あんこが入りそうなところ、抜けられなくなりそうなところを見つけては、あたしもハマりそうになりながら探した。
けれど発見できず・・・・。
今度は、あんこと交流がある犬仲間の家をのぞくことに。


