それを見て、あたしはその写真を添付したメールを先生に送った。
入れ代わるようにして受信したメールを確認すると、先生は黒丸のエンジンを再びかける。
「よし、探しに行くか」
「はい!」
先生のその声に、あたしは急いでシートベルトをかけた。
運転中、先生はまた新たな指示を出してくる。
「江田ちゃんはあんこの散歩コース周辺を探して。まだ近くにいるかもしれないから」
「はい。じゃあ、先生は?」
「俺はもう少し範囲を広げて探してみる。江田ちゃんに似て食い意地張ってそうだから、飲食街の辺りでも行ってみるよ」
そう言って、先生は意地悪くニッと口元を上げて笑う。
どうしたらいいか分からないときに、こうして的確に指示を出してくれるのはありがたいけど・・・・。
「“あたしに似て”っていうのは余計ですよ。でも、よくあんこの特徴をつかんでいますね」
「だろ?」
「はい。恐れ入りますよ。食べ物には目がないんです、あんこ。近所からご飯の匂いがするだけでヨダレ垂らしますから」
「あはははっ、傑作!」


