「今どこにいるか分かんないの!探しに来て〜、せんせぇ〜!!」
『分かんないって・・・・江田ちゃんアホすぎ。じゃあ、何か目印になるようなものは?』
「ピンクのハートのプレートぉ」
『そこにはなんて書いてある?』
「あんこぉぉ〜」
『・・・・ああ、あんこ!?』
噛み合っているようでそうでもない会話を、オエオエ泣きじゃくりながら先生と続ける。
話している間中、先生はガタンとかゴトンとかバタンとか。
ひっきりなしに物音を立てて。
『要するに、迷子になったのは江田ちゃんちのパグなんだね?』
「うん・・・・」
やっとのことで迷子になったのが愛犬なのだと理解すると、それと同時に車のエンジンをかけた。
『分かった。俺も探すから。じゃあ、そうだな、一度どこかで合流しよう。江田ちゃんの位置からだと、どこが一番近い?』
「河南駅。あたしがいつも使う駅なの。そこなら5分で行ける」
『分かった。10分で行くからそこで待ってて。必ず見つけるからもう泣くな。分かったな?』
「うん。ありがと、先生」


