「・・・・」
「・・・・」
どうするよ、あたし。
とりあえず王子と並んでベンチに腰掛けたはいいけど、話題が全然浮かんでこない。
王子も同じみたいで、荷物が入った大きなバッグの紐を手持ちぶさたでいじっている。
・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
重い沈黙が続く。
まさか来るとは思っていなかったし、散歩途中の公園で会うとも思っていなかった。
告白の返事だってまだなのに、あたしに何を話せというの。
無邪気に遊ぶあんこが羨ましいったらないよ・・・・って、あれっ!?
「あああ、あんこ!?」
あんこが、いない!?
さっきまで砂場で砂まみれになっていたあんこの姿が消えている。
遊ぶ邪魔になったらいけないと思って外していたリードは、あたしの手の中。
「えっ、あんこ? 何、それ」
「うちの犬なの!さっきまでそこで遊んでたのに・・・・うそっ!?」
一瞬で頭が真っ白になる。
あたしのせいであんこが・・・・あんこが行方不明になっちゃった!!


