36.8℃の微熱。

 
あら。

すっかり乾いたあんこを放してやったところで、一階からタイミングよくお母さんの声。

散歩を言いつけられた。


「うん、分かったー!」


そう返事をして、またあんこを抱いて、階段を下りる。

階段の下では、お母さんがリードを持ってすでにスタンバイ。

それを受け取り、はしゃぐあんこになんとかリードをつけて。


「行ってきま〜す」

「気をつけて」


そうしてまた、家を出た。


あんこの散歩コースは、家から少し離れたところにある小さな公園まで行って、そこで遊ばせてまた引き返す、というコースで。

往復で約1キロ。


散歩がよっぽど嬉しいみたいで、あんこはハッハッと息を弾ませながらあたしをグイグイ引っぱる。

まだ1歳にもなっていないのに、体が大きいぶん力も強い。

あんこを散歩させるときはだいたいあたしが主導権を握られて、公園まで走らされる。


「はぁ、もうダメ。しんど・・・・」


公園に入ると、あたしが直行するところはそこのベンチ。

あたし、体力ないな・・・・。