「で。とにかくよ、茜ちゃん!」
「は、はいっ」
もらった封筒をまじまじと眺めていると、マリアンヌさんがピンと人差し指を立てた。
あたしの目をじーっと見つめて、すごく真剣な表情で口を開く。
「あなたが今後、どうしても何かに頼りたくなったときに、その封筒を開けること。それまでは開けちゃダメよ。いい?」
「・・・・へ?」
「できるだけ自分でなんとかしてほしい、っていうのがホントのところなんだけど。実際はなかなかうまくいかないじゃない?」
「は、はぁ・・・・」
「最後のトリデ、そう思って持っときなさい。アタシはいつでも茜ちゃんの味方よ。応援してるわ」
言い終わると、マリアンヌさんはバチョン!! とウィンクを一発。
その有無を言わせぬ迫力に、あたしはほとんど反射的に「はい!」と頷いてしまったんだけど・・・・。
でも、すぐに言っている意味が理解できて、胸の奥がじんわり温かくなった。
きっとあたし、この封筒があってもなくても、マリアンヌさんのことは忘れないと思う。
いろんな意味で・・・・ね。


