36.8℃の微熱。

 
───*。゚



夕方。


「駅まで送れなくて悪いね。もうてんてこ舞いでさ。なんで今日に限って午後も大繁盛なんだか」

「ううん。ユカ様も早く仕事に戻って!お客さんが待ってる!」

「あ、ホント!ごめんね、じゃあ気をつけて帰んなよ!落ち着いたらメールするから!!」

「うん!マリアンヌさんや王子にもよろしく伝えといてね!」

「あいよ〜!」


結局、自分からは何もできないまま夕方になって、海の家をあとにすることになったあたし。

今日はいつになく朝からお客さんの出入りが激しい日で、それが夕方まで続いていて。

駅まで見送ってくれる約束をしていたユカ様も、この通り。


「じゃあ、行こうか江田ちゃん」

「そうですね」


そうして、ゆっくりあいさつもできないまま、先生と2人、駅まで向かうことになった。


先生と2人きりは気まずいけど、事情が事情だし・・・・仕方ない。

あたしのワガママのためにお店に迷惑はかけられないもんね。

そう心に決めて、先生が歩くあとをあたしも急いでついていった。