36.8℃の微熱。

 
「大丈夫。いっぱい泣いたしグチも言ったし。ユカ様がいてくれたから、もうクリア!」

「そっかぁ!うん!!」

「うん!!!!」


そして2人でエヘヘと笑い合う。

泣いていたときティッシュでこすりすぎたのか、今になって目も鼻もヒリヒリ痛むけど。

でも、もう大丈夫。

終わったことをグジグジ言うのはここまでにして、後ろ向きより前向きに・・・・そうじゃなきゃ、あたしじゃないもんね!


「それにしてもさ!」


ヒリヒリの元・ティッシュの山をゴミ箱に捨てていると、ふいにユカ様が声を荒げた。

さっきまでの優しい感じとは打って変わって、どうしたことかプリプリ怒っている。


「ん? どうしたの?」

「いやね、あの人たちも先生も、茜ちゃんの気持ちをちっとも考えてないと思って!なんか今度はあたしが腹立ってきた!」

「ユカ様・・・・」

「あたしの親友に何してくれてんだって感じだよ!明日も来るとか言ってたからさ、今度は店先で塩撒いてやるよ!塩!」


じぃ〜ん・・・・。

ユカ様、アナタそこまで・・・・。