いつからか 足が痛かった
それは歩く道が茨だから

彼女は言った
「あなたは間違っている」と
僕は首をかしげた
「それなら君の方がよっぽど可笑しい」と

僕らは進む道を誤ったんだ
僕が進むべき道を、君が
君が進むべき道を、僕が
模倣しあい 流されたんだ

いつからか 僕らは笑わなくなった
それは 靴が重たいから

僕らは言いあった
「お互い同じだよ」と
和解したはずなのに、なのに
僕らは目をそらしあう

僕らは進む道をあら待ったんだ
僕が進むべき道を、君が
君が進むべき道を、僕が
模倣しあい 流されたんだ

いつからか 僕らは鏡を見る気分になった
君は僕に 僕は君に
完璧に為(な)りすましていたから