しなやかな腕の祈り

中学生時代の恩師にバイラオーラの先生がいたらしく
荒れまくる母を見て声をかけてくれたのが
母とフラメンコの出会いだった。




バイラオーラとして踊り続ける内に、母の暴動は少し落ち着いた。
全てをバイレにぶつけていたから。






そんなこんなで何とか母は高校は卒業出来た物の
看護師になるのは到底無茶な話で、母だけ就職した。
市内の大きな胃腸科の病院。看護助手として勤務しだした。






しかし、母はまだまだ暴れたりなかったのか…
事あるごとに仕事場で問題を起こし、荒れ狂った。
バイレもいつしか遠退いていた。






度重なる問題行動、次々に変わる男。
悲惨だった。







それから1年が経ち、新しく勤めた会社で父に出会った…