私は校舎裏のベンチに座り込んだまま暮れかけの空を見上げる。



(あー、しんどいなー)



ヒトのキモチとか、正直、
しんどい。


これ以上傷つかないように膝を抱えてうずくまる私にとって、ストレートにぶつけられるヒトの想いは凶器のようで。

ゴメンナサイを繰り返す度
その想いは枷となって、私の自由を奪っていく。


37個の枷は私のカラダに深く食い込み、私はますます身動きが取れなくなって。




もう、
何に囚われているのかすらあやふやになってきているくらいに。




(はぁ、)



私はまた重たいため息を吐き出す。

私の胸の上にいつまでものしかかったままのモヤモヤしたキモチも、ため息と一緒に吐き出せたなら。






(少しはマトモになれるのかな?)