咲「パパとママに…、じゃなくて、ママになにか言われたの?」


こくん、こくんと頷いた。


亮「あんたに娘は渡さない。だと。」

咲「ざまーみろ!!べーだ!」


あたしはこの時、面白半分だったんだと思う。

部屋を出て、玄関へ向かった。


龍「咲さん」

咲「あ。あの時、エロ本持ってた人だ。」

龍「亮さんに持たされてたんだ!!俺が好きで持ってたんじゃない!!」

咲「ごめんごめん(笑)何は用ですか?あたしは帰りたいんですけど…」

龍「一晩だけでいいです。お願いです。亮さんと一緒にいてください。」


目の前で頭を下げられた。