親父が考えてることなんてわからない。 なぜ、俺を5代目組長にしたのか。親父は俺のことが嫌いじゃないのか。苦しめたいのか。 組長をやってきて5年、いまだにわからない。 車が止まり、エンジンも止まった。 亮「龍太…、お前はここにいて幸せか?俺といつも一緒にいて幸せか?」 龍太は目を見開いて、俺の目を見た。 俺がこんなこと言って驚いているんだろう。 龍太は言葉に迷ってる様子だった。 亮「正直に言え。怒ったりしないから。言え。」 龍「…。」 口を閉じたまま。