恋せよ男女（オトメ）

「・・・・。」



通り抜けるまでに何人かの女性が慎一郎と室井に気付き振り返った。



一緒に歩いている結衣にも視線は注がれた。




『スゴイ見られてる・・・・（´д｀；）』



痛いほど視線を感じた。




結衣は注目されている事が嫌で下を向いて少し後ろを歩いた。



「どうかした？」




結衣のスグ後ろを歩いていた篤が、急にペースダウンした結衣に声をかけた。



「ううん・・・・」



慎一郎は結衣が着いて来ないのに気付いて後ろを振り返った。



その時・・・・・



「あっ・・・・！！！」



案の定下を向いて歩いていたせいで人にぶつかりそうになった所をギリギリセーフで篤が引き寄せた＝３



「あっ・・・ありがとうございます（＞０＜；）」



「前を向いて歩かないと（＾－＾）」



「・・・・スイマセン（；_＊）」



「・・・・・・。」



篤が結衣の手を引いて連れて来るのを見て部屋の中に入った。



大きなフロアーから少し離れた奥の個室スパースは、さっきとは違う感じの落ち着きのある空間。



結衣と篤は少し遅れて部屋に入った。