恋せよ男女（オトメ）

『思った通りだ』



「一緒に食べに行くか？」



「ううんっ・・・・大丈夫です＝３」



結衣は見えない電話の相手に首を振っていた。



慎一郎は電話越しの結衣の姿を想像して無性に怒りが込み上げてきた。



『あの時何で自分は、この子を降ろしてしまったんだろう・・・・』


「俺も食べてないんだ～だから付き合ってョ！」


「えっ？！　　彼女さんと食事に・・・・・」



「今から行くから家の住所をメールして！！」



「あの・・・でも・・・・・（＞０＜；）」



これ以上結衣の話を聞かないように、電話はさっさと切られていた。



「・・・・・・・・・・・。」



５分経っても結衣からのメールは入ってこない



『何やってんだ（－０－＃）　　早くしろよ！！』


車を止めて待つ５分はかなり長く感じられた。



『何でこんなにイラつかせるんだ！』




♪～♪～


「もしもし・・・・」



これ以上待てない！！と・・・



慎一郎は我慢ができずに結衣の携帯を鳴らした。



「メールは？！」



「あの・・・・今入れてます＝３　　自分の住所覚えてなくて・・・・」



「もう・・・いいから！！！　　今言って＝３」



「○○区　○○町　　84-19　　cottie 307です。」



「分かった　スグ行くから！」



「あの・・・（≧０≦；）」



またもや電話はとっとと切られていた。