恋せよ男女(オトメ)

「何?」



「何?!って最近電話とってくれないでしょ~(>3<;)」



「忙しいんだ!」



「今何処にいるの?」



「今から打ち合わせだから切るぞ(-_-#)」



「何時に終わるの?」


「会いた~い=3」



「無理!! 忙しいから電話してくんなよ=3」



慎一郎は電話を切った。



まだ向こうから声が漏れていたのに・・・・



結衣は何となく車の中の空気が重たく感じた。



「ゴメンね・・・・何食べに行く?」



「・・・・・辻さん」



結衣は運転する慎一郎の方に体を向けた。



「・・・・Um?」



「ここで降ろしてください=3」



「はあ?!」



「何で?!」



「私はご飯いいですから・・・今の電話の方と食事してあげてください(^-^)」



「えっ?!・・・ あ~今の電話なら大丈夫だから=3」



「でも、この間も私が邪魔したから・・・・・」



「行ってあげてください!」



「だってほら・・・・・」



慎一郎は何を話しているのか分からないほど動揺した。



『何で・・・・そうなるんだ 何て説明したら・・・・・』



「謝っててくださいね・・・・電話切るときまだ喋ってたみたい・・・・」



「ここでいいです。」



「あっ・・・・の・・・・・」



慎一郎は何の言い訳もできないまま車を止めた。



「じゃ~明日また(^-^)/」



「あっ・・・・あぁ」



慎一郎は車の中から結衣の歩く姿を見送るしかなかった。



「・・・・・っく#」


今の電話に腹が立つのか、自分に腹が立つのか、勘違いを解けなかったのが腹が立つのか・・・・・



数分のうちに結衣の姿は雑踏の中に消えて行った。