恋せよ男女(オトメ)

『もし自分が引き止める事ができなくて誰かの目に留まったらと思うと、いてもたってもいられなかった。』


『彼女を自分の手で育てたい・・・・』


慎一郎は心からそう思っていた。



講義の終わるチャイムと共に結衣は恵子に走り寄った。


「辻さんは何て?!」


「・・・・辻さんね~」


「ちゃんと結衣の事を話して辻さんの事も聞いたら全く怪しくなかったの~」


「えっ本当に?!」


「うん!本当に結衣の腕を見込んでの話だったみたいよ(^-^)」


「アンタのバイトの変わりも見つけておいたから今日から辻さんの所に行きなよ~」


「本当に本当~(^-^)/」


「恵子~紀子~ありがと~(≧0≦;)!!!」


「絵を描きながらお金をもらえるなんてアンタに打って付けの仕事だもんね(^-^)」


「しっかり頑張ってね~」


「うん!!!!」


結衣は飛び上がりたい程嬉しかった


「お茶おごるよ~」


「・・・・お茶はもういいよさっきから何回お茶してると思ってんの?!」


「でも~おごるよ!!」


結衣は2人の背中を押して外に出た


室井の家に到着した慎一郎は・・・・


家をoffice代わりに使っている室井の部屋の中はいつも書類や画材があふれかえっている。


「お前誰か人雇えばいいのに・・・」


「この部屋の中でよく仕事ができるな・・・・」


「散らかってるのは嫌なんだけど、人に触られると何処に何があるのか分からなくなるだろ~」


「まぁ・・・そうだろうけど。」


室井は比較的綺麗な置くの部屋に慎一郎を入れた。