恋せよ男女(オトメ)

『さっき言えなかったけど・・・・告っていいのかな?』





結衣の頭の中は慎一郎から幸せにしてもらえばしてもらうほど、





半面で断られたら・・・・・





といつも不安で仕方なかった。






「・・・・・どうした?」





ジッと見ている結衣の視線に気づく。





「ううん。」





「今日は大人だね~」





「・・・・(>0<;)」





「変じゃない?」





「大人っぽくしてみたかったんだろ(^-^)」





結衣は恥ずかしくて下を向いてしまった。





履きなれないヒールが目に入り、





「♪~」





思わずニヤけた。





慎一郎は微笑んだ結衣の手をそっと取った。





『慎ちゃん・・・・』





握られた手が「好き=3」





と言ってくれているようで、





結衣は思わず握り返す。




室井の待つ店に到着した。





「やっぱり車の中で待ってる!」





「いいよ~寒いからおいで=3」





「でっでも・・・・仕事の邪魔=3」





「いいからっ!!」





慎一郎は結衣の手を引いて店の中にズンズンと入って行く。




「あっ!!」





「こっち・・・」




と言って声をかけようとして室井は驚いて言葉を飲み込んだ。