恋せよ男女(オトメ)

「じゃーおやすみっ=3」





「ドアを閉めたらスグに鍵かけろよ!」





「ハ~イ~」





玄関で見送られて手を振る結衣の腕を掴んで、一緒に連れて帰りたくなった。






一緒にいる事が当たり前すぎて・・・・・





「俺は何やってんだ(-0-;)」






結衣と連絡が取れなくて飛んできた自分に尋ねてみた。






「ただ顔が見たかっただけ・・・・かな・・・」






車の前に立ってもう一度マンションの窓を見る。






「・・・・・。」






ドアをゆっくりと開けエンジンをかけた。






別の所に帰るのが不自然に思える。







「慎ちゃん=3」






結衣が慌てて走って来た。






『どうしたんだ?!』






慎一郎は慌てる結衣を見て車から降りた。





「どうした?!」






「まだ時間そんなに遅くないから・・・・ご飯食べに行こうよ(^-^)」







「・・・・・・。」






慎一郎の返事は何も聞かずに助手席に座る。






車の中に戻った慎一郎は結衣の顔を改めて見た。






『・・・・』






連れて帰りたいと思ったのを我慢して出てきたのに・・・・






慎一郎は思わず結衣を引き寄せた。