恋せよ男女(オトメ)

「そっかぁ~」





「ヒールはまだ履いた事ないの?」





「あるよ~でも足の指がちょんぎれるかと思った(-0-;)」






「慎ちゃん 大人の女になるには修行しなきゃいけないんだよ~大変なんだから!!」






「はははぁ~そーなんだ(^0^)」





「じゃー結衣ちゃんも頑張って!」






多分今まで慎一郎は大人の女性としか接触した事がない





と言っても過言ではなかった。





ものごころついた時から、静と動で言えば静を好む性格だったせいか、






大人の女性になる為に






と言っている結衣のような子と接したのは初めてかも知れない。






「結衣ちゃんが大人の女性になったらどんな感じなんだろうね・・・・」






慎一郎は目の前にいるあどけないままの結衣でいて欲しい・・・・






少し寂しい気持ちで聞いてみた。






「う~ん 何かスーツの似合いそうな格好いい感じのOLとか(^0^)/」






「結衣ちゃんOLになるつもり?!」






「・・・・・・。」






「絵をずっと描いていくんじゃないの?!」







「・・・・・・。」







結衣は何も答えない。






「絵で食べていくんじゃないの?!」






慎一郎の口調が少し強くなった。






「だって・・・・絵で食べていくなんて夢みたいな事言ってられないでしょ~」







「今回はさ~慎ちゃんがたまたまチャンスをくれて、バイト代だって出してくれたけど・・・・・」






「現実はそんなに甘くないって篤君も言ってた(-0-;)=3」






「・・・・・・。」