恋せよ男女(オトメ)

腕を取って自分から慎一郎にくるまってみる。





「・・・?」





「慎ちゃん温かい~」





自分の腕の中に結衣から入ってきて・・・・





払い除けてやらないといけない・・・・と思いつつ





酔っている結衣の行動が可愛くて、しがみつく腕に力を入れて自分の方に引き寄せた。





「・・・・・」





「好き。」





結衣は聞こえるか聞こえないかの小さな声でつぶやいた。





届いたのかどうかは分からない。




ただ慎一郎は黙ってワインを飲んでいた。