恋せよ男女(オトメ)

もう1つ・・・・



結衣ちゃんの事で自分に電話をしてきた事。



篤の知る限り、慎一郎は仕事以外の事で自分に電話をするような人間ではないはず



「・・・・・(?_?)」



篤はもう一度首をかしげた。



慎一郎が家に着いたのは12時を回ってから、



バン=3



連絡の取れない結衣にイラついたせいか、持っていた荷物を投げ捨てるようにソファーに置いた。




「ハァ・・・・」



大きなため息をつきながらソファーに深く座り・・・・



『あの子の携帯は全く役に立たないなぁ(´д`;)』



重たくなった頭をグルリと回した。



ソファーに根が生えてきそうな体をグッと起こしバスルームに向かった。



『昨日寝てなかったからな・・・・・』



熱いシャワーを浴びながら「仕方がない・・・・・」



と自分の大人な部分に言い聞かせる。



いつもより長めのシャワーから出てきた慎一郎は、おもむろに冷蔵庫からビールを取り出し一口飲み、




「・・・・・。」



部屋を見渡し結衣のいない事に違和感を感じた。



結衣が出入りするようになって、それ程経っていないはずなのに・・・・



慎一郎はもう一度結衣の携帯番号を押してみる。



♪~♪~   ♪~♪~



何度か鳴った呼び出し音は、またもや留守番電話につながった。



「・・・・・。」



「慎一郎です。留守電聞いたら電話して!」



一行だけの伝言を残した。



「ふぅ~(〃_ _)=3」



ベッドに入ったところで眠れる訳もなく・・・・・



横たわって目を閉じてみる。




「・・・・・。」



少しして起き上がった慎一郎は作業場の電気をつけた。