「起立、礼!!」

「ありがとうございました!!」













初めての合奏はなにごともなく終わった。




















「山ちゃん!!健次先生の指揮吹きやすいね!!」


こう、私に声をかけてきたのは、私と同じクラリネットをやっている佐藤美佳だ。

ちなみに、私はみんなから山ちゃんッて呼ばれてる。
なんか男みたいであまり好きではなかったが、みんなはこれで定着してしまっているから、今は特に気にしていない。

「そうだね♪これから頑張らないとね!!じゃぁ、また明日!!」

「うん、ばいば~い♪」



そうして、私たち家路についた。