「そっか、よかった」


涼しい図書室の特等席で、
先輩の真っ黒な髪がうごめく。


この図書室で私と先輩は、
普通の話をして普通に過ごす。


とは言え話している間
先輩の仕草に先輩の声に
全部虜にされて、私の場合「普通」ではないけど。