見たかったのは、
君の涙じゃない。


「せんぱい、」


「ん?」


「ごめんね?」

謝らないで。

余計辛くなるから。


わかってたんだ。

最初から。


君の瞳に映るのは俺じゃないことくらい。


だから、君が悪いんじゃないんだよ。


「俺こそ、ごめんね」


「…せんぱいは、悪くないよ」


「ううん俺が悪いの。

だから、もう泣かないで?」

そういって、笑えば。

大好きな君の遠慮がちな笑顔が返ってきた。



悪いのは俺。

君は悪くないから。


フラれてもそう思えるから。



゙確かに恋だっだ
(一生忘れないよ)


title by 確かに恋だった