少し手を伸ばせば
触れられる距離
だったからこそ。
近くに
いたからこそ。
手を伸ばすことが
出来なかった。
それはとても
簡単なことのようで
難しかった。
手を伸ばして触れたら
壊れてしまいそうな
儚いもので
怖かったんだ―…
近づけば近づくほど
一歩踏み出すことは
難しくなって
前にも後ろにも
動けなかった。
簡単に諦められる
くらいならきっと
すぐに
手を伸ばせた。
軽い気持ちなら
きっとすぐに
手を伸ばせた。
伸ばせなかったのは
多分諦められない
気持ちのせいで
壊れても
諦められないと
気付いてたから。
触れられる距離
だったからこそ。
近くに
いたからこそ。
手を伸ばすことが
出来なかった。
それはとても
簡単なことのようで
難しかった。
手を伸ばして触れたら
壊れてしまいそうな
儚いもので
怖かったんだ―…
近づけば近づくほど
一歩踏み出すことは
難しくなって
前にも後ろにも
動けなかった。
簡単に諦められる
くらいならきっと
すぐに
手を伸ばせた。
軽い気持ちなら
きっとすぐに
手を伸ばせた。
伸ばせなかったのは
多分諦められない
気持ちのせいで
壊れても
諦められないと
気付いてたから。

