「卓斗は大丈夫なの?」

「俺?演技とかで鍛えてるから反射神経良いんだ。」

「そう…。

ありがとね。」



あたしはこの場を逃げ出した。



「めーちゃん!?どうしたの!?」

「美菜~」



ドキドキした。



卓斗があたしの頭の上に手を乗せてきた時。



卓斗のおっきな手を見て感じたんだ。


卓斗は男の子なんだって。



友達感覚だった今までとは違う何かを感じた。



家族にも感じた事の無い感情…。




卓斗に恋した…?




祥也とかとは違う男の子って思った。



思えば卓斗は初めから何かが違ったんだ。