「俳優はしない。
俺はモデル一筋だ。」

「いつか一緒に共演してみたいな。」

「機会があればな。
だけど雑誌だかんな。
テレビは出ねぇ。」

「この前出てたじゃん。」

「あれは仕方なくな。」


祥也は良い奴だ。



「さて、教室に戻るとするかな。」




何かの本に書いてあったな。



“人との出会いは一期一会”


“だから人との出会いには何かしらの意味がある”



俺があの娘に会ったのは必然的だったのかもしれない。




あの娘が祥也の妹だって知るのはもう少し後の事…。