「奏愛!!」 パチッン! 「何してんだよ!!謝れ!!」 「……。」 「謝れ!!」 叩かれた所はヒリヒリするけど、あたしにとっては痛くもない。 よっぽど心が痛かった。 あたしの行動にパパだけじゃなくママも苛立っている。 「奏愛…。」 「いいよ祥也…。」 これはあたしの問題だから…。 祥也も怒ってるのはわかる。 あたしじゃなくてパパにだって…。 でも祥也に甘えられない。 「あたしなんか生まれて来なければ良かった? あたしが家族じゃなきゃ良かった?」 「……は?」