「奏愛ちゃんは家で家事とかしててしっかり者ですよ。」

「そうみたいですねぇ~
学業も良い方ですし…。」

「……。」

「じゃあこれで…。」

「本日はありがとうございました。」




やっと終わった…。



「あなた喋れないの?」

教室を出てお祖母ちゃんに言われた。



「本っ当に何も出来ない子ね!!」

「……。」

「…本当に花奏の子かしら…?」



お祖母ちゃんはあたしを嫌ってる。



あたしだけみんなと違って、あたしだけ…。



「もう帰るから。」

「……はい…。」



心が苦しい。



心が泣き叫んでいる。