俺の彼女

「ははっ。」


きっとガキみたいに気の抜けた顔だったと思う


「ありがと。」


小さく呟いて
間抜けな笑顔を隠すために右手を口に当てた



まだ校舎に残っていた何人かが通りすがりに俺たちを見て

ニヤニヤひそひそ話をしていく


その度に彼女が怯えるように視線を伏せるから
「来て。」


彼女の腕をとって
駐輪場に歩いた