俺の彼女

集団は田牧を壁際に追いやって取り囲んでいた


誰が見たってこの光景はヤバいってわかる


集団の中から女が一人歩み出た


「田牧くんさぁ、一回ヤったらポイとか酷くない?」


田牧は特に反省した様子もなく余裕たっぷりに微笑んだ


「あの一回は、君がどうしてもっていうから…でしょ?
それに
人を見下して、気に入らないからって虐めるような女の子は趣味じゃなくてね。」



「はぁ?マジムカつく!」
女が右手を挙げた


男たちが構え出す

俺は集団を分けて
田牧の横に立った


「お前、何してんだ?!」
驚く田牧に俺は微笑んでやった

「イライラしてんだ。少し手伝わせてよ?」

「珍しいな。
いいけど、お前怪我すんなよ?」

ハッ!
と鼻で笑って俺は答えてやった



「なにこの子?
まあ、いいや。
殺っちゃって。」



女が手を振り下ろしたのと同時に男たちが俺たちに飛びかかってきた