俺の彼女

次第に彼女が近づいてくる


ドキン



ドキン




忘れていた思いに
胸が高鳴りだした





「……愛………梨……?」



掠れた声で
今まで何度呼んだであろう名前を口にした


女が真っ直ぐ俺を見て

「芹澤君!おめでとう!」


と言って
飛びっきりの笑顔を見せてくれた




その笑顔は

昔と変わること無く


可愛くて
綺麗で


昔以上に輝いていた