俺の彼女

愛梨は俺にゆっくり近づく

初めて会った時とは違って
髪の毛は緩く頭の上でお団子にまとめられ

前髪はセンターからきれいに分かれていた



合コンの時は顔すら見えなかったのに


大きな瞳にはしっかり俺が写っていた


「どうして…ここにいるんですか?」



戸惑いながら小さな声で愛梨は言う



「ハンカチ、借りたままだったから。」



俺はラッピングされた袋を渡した


「え?!」



驚く愛梨は、明らかに自分のではない新品のハンカチに戸惑っていた



「こんなの…受け取れません。」



突き返そうとする愛梨をかわす


「借りたやつは血が付いて、もう使い物になら無いから代わりに。」



「こ、困ります!」



慌てふためく愛梨は何だか可笑しくて
自然と笑顔になった


「ねえ、メアド教えてよ。」


自分から女にこんなこと言うのは初めてだった



愛梨はさらに困ったように顔を真っ赤にした


「あんた…面白いな。」



「なっ…!?何言ってるんですか!
からかわないでください。」



突然怒って歩き出す愛梨に俺は慌てて追いかけた