俺の彼女

校門を出たところで
俺の足は止まった


あまりの驚きに声も出なかった


そこには
愛梨が立っていた


しかも

最後に会った日から数週間たっているのに

愛梨はさらに痩せていた



「な…んで…?」


薬は飲んでないのか?
どうして痩せてんだよ?
俺が別れた意味ないでしょ?



あふれだす疑問を圧し殺す


愛梨の長い髪が暖かな風に揺れる



「久しぶり。
と、突然来てしまってごめんなさい。」


猫のような愛梨の大きな目は今にも泣きそうな位潤んでいた


「何しに来たの?
もう、俺達は何も関係ないよね?」


出来るだけ冷たくいい放つ


ズキン

ズキン

心にナイフが刺さった