俺の彼女

暗い病院のロビー
力無く歩く俺を誰かが後ろから呼び止めた



「芹澤くん!待ってくれ。」


振り返った先に立っていたのは愛梨の両親と一緒にいた男



「少し、話したいんだけど。いいかな?」



「…はあ。」



パーマのかかったフワフワした髪

大人らしい細い眼鏡

俺より高い身長



「今日は、すまなかった。愛梨のせいで混乱させてしまったね。」


諭すような話し方


俺はこういう話し方が一番嫌いだ


見下されてるようで腹が立つ



「…言いたいことがあるなら、ハッキリ行ってください。
回りくどいの嫌なんで。」


意識したつもりはないが
軽く睨み付けてしまう


男は鼻で小さく笑うと
真っ直ぐ俺を見た