私は王子が私を
“お姫様だっこ”
をして降りてくる様子を
想像して少し笑う。


本当にお姫様だっこだったら面白いわね。


そう思いながらスタスタ歩く。

もうお昼休みはすぎて
5時間目が始まっている。

私は他のクラスを少し覗きながら小走りで教室に向かった。