いとしのかずん

「ま、君も大人になったらわかるのさ」

そう言うと敦美は、ぴょんと跳び跳ねて俺のベッドへダイブし身を預けた。
ベッドのパイプが、ガタンと音をたてた。

「大人って……3つしかかわんねえっつうの」

「何言ってるのよ。10代の3年ってのは、ものすごい違いなんだから」

またもや、意味不明な物言い。

「ちぇ……勝手に言ってるよ、たく」

あきれるフリの俺は、勉強を再開するポーズでプリントにシャーペンをたてた。