いとしのかずん

「はい?」

嬉しさを徹底的に押し殺し、低いトーンで応える俺。

「たーくみ! まだ起きてるのか?」

敦美の声は、いつもよりも若干、テンションが高めだった。
それに、心なしかろれつが回っていない様子。

「ああ、まあね」

「おし! ねえちゃん入っちゃうぞ!」

ーーガチャ!

「お! お勉強してるのかー! かんしんかんしん」