いとしのかずん

「……お前、道覚えたら、ちゃんと1人で行けよな」

そんな敦美に対して、俺はというと、本心とかけ離れたようなセリフが、つい口から出てしまう。

「なんだよー! こんな美人のお姉さんと一緒に歩けて、嬉しくないのかよー!」

そっけない態度の俺に、口を尖らせる敦美。

ーーうれしくないかって……


うれしいに決まってんだろ……