「お兄ちゃん…?」


お兄ちゃんは、ただひたすら二つの指輪を見つめていた。


「なぁ…麻里のトパーズの方を俺にくれないか?」


「え……?」


突然の言葉に驚きと戸惑いを隠せなかった。


そして、お兄ちゃんはもっと残酷な事を口にした。





「約束の日がくるまで麻里とは会わない…」