「兄弟って、もしかしてハヤトさん?」 「あぁ、また一段と男前になってるんだろうな。また今度ゆっくり飲もうな」 ハヤト――…。 莉奈の口から出た名前に過剰に反応した。 まさか…お兄ちゃんが篤さんと盃を交わした兄弟? そんなことあるわけないかと首を左右に大きく振った。 ”ハヤト”って名前の人は他にも沢山いるし、あんなに真面目で優しかったお兄ちゃんがヤクザなんて有り得ないや…。 組長達のグラスを片付けようとした時だった。 「篤!!!」 え……??