散々語った後、カーテンの隙間から光が差し込み夜が明けてしまったことに驚いた。
こんなに夜が早いと感じたのは、お兄ちゃんと離れて以来初めてだった。
いつもならベッドの中で夜が明けるのを待っているのはずなのに―。
”友達っていいな”って改めて感じた。
莉奈の返事も曖昧になり寝ちゃったかな?と思い可愛い寝顔を見てそっと布団を被せた。
あたしも寝なきゃ。
莉奈が隣にいるだけで今にも夢の世界へ行けそうで瞼を閉じた時だった。
「あっっっ!!!麻里、起きてる?」
寝ていたはずの莉奈がいきなり起き上がりあたしの肩を左右に揺さぶる。


