「約束を破ったことは謝ります。でも麻里は今年二十歳です。期限より早いですが俺が麻里を守ります!一生大切にします」
「何を馬鹿な事を…。麻里は私たちの大切な娘だ。チンピラのお前に何ができる!幸せになんてなれるか!」
初めて見たお父さんの険しい顔の裏には何かあたしの知らない真実が隠されてあるのだと感じた。
そして、お母さんが信じられないことを言った。
「麻里をいつまで騙し続けるの?あの子は貴方を実の兄だと信じてる。血が繋がっていないって知ったら麻里が……」
え……?
血が繋がっていない…?
お兄ちゃんとあたしは他人…?
嘘よ…!そんなのでたらめよ。
耳たぶのホクロも血液型も同じ。
それに小さい頃から”仲良し新城兄妹”として施設で先生達に言われてたんだから…。
胸にある”兄妹の証”に手をあて高鳴る心臓を沈めようとするが足が奮えて上手く立てない。
あたしはバランスを崩し床に倒れた。


